クロスカブ50は危ないという声を聞き、購入をためらっていませんか?
ネット上のレビューを見ると、独特な変速操作や最高速に関する短所が指摘されることがあります。
また、デザインがダサいといった意見や、クロスカブ50の欠点はある?という疑問も。
一方で、優れた長所も多く、新車だけでなく中古市場でも人気です。
しかし、激安の中古車には注意が必要となります。
中にはリミッターカットのようなカスタムが施された車両も存在するのです。
生産終了の噂から、カブ50は乗れなくなる?と心配する声もありますが、クロスカブ50の人気色は何か、自分好みにどう乗りこなすか、多くの人が関心を寄せています。
この記事では、これらの情報を網羅的に解説し、あなたの疑問を解消します。
- クロスカブ50が危ないと言われる具体的な理由
- 購入前に知るべき長所と短所
- 新車・中古車選びのポイントと注意点
- 安全に楽しむためのカスタムや乗り方のコツ
クロスカブ50が危ないと言われる理由の検証

- レビューで見るクロスカブ50の短所
- クロスカブ50の欠点はどこにある?
- 独特な変速操作と遅い最高速
- 危険なリミッターカットというカスタム
- デザインはダサい?クロスカブ50の人気色は?
レビューで見るクロスカブ50の短所

クロスカブ50の購入を検討する際、多くの人が参考にするのが実際に乗っているユーザーのレビューです。
レビューを見ると、このバイクの短所として、主に操作の特殊性とパワーに関する点が挙げられることが分かります。
最も多く指摘される短所の一つが、クラッチレバーのない自動遠心クラッチとシーソー式のギアチェンジに慣れが必要な点です。
一般的なスクーターのようにアクセルを捻るだけで進むわけではなく、かといってマニュアル(MT)バイクのようにクラッチレバーで細かな操作ができるわけでもありません。
この独特の操作感は、特にバイク初心者や、他のタイプのバイクから乗り換えた人にとって、スムーズに乗りこなすまでの障壁となることがあります。
変速時のショックが大きく、ギクシャクした乗り心地に戸惑ったという声は少なくありません。
また、50ccエンジンならではのパワー不足も短所としてよく挙げられます。
特に交通量の多い幹線道路での合流や、急な登り坂では、思うように加速できず、後続車からのプレッシャーを感じて「危ない」と感じる場面があるようです。
これらの点は、クロスカブ50のキャラクターを理解せずに購入すると、後悔につながる可能性があります。
クロスカブ50の欠点はどこにある?

クロスカブ50の欠点をまとめると、それは「絶対的な速度性能の低さ」と「乗り手に技術を要求する操作性」の二点に集約されると言えるでしょう。
これらは、バイクの設計思想に起因する特性であり、欠点と感じるかどうかは乗り手の使い方や価値観によって大きく変わります。
速度と加速に関する欠点
まず、原付一種に分類されるため、法律で定められた最高速度は時速30kmです。
この速度制限は、都市部の主要道路の流れに乗るには十分とは言えず、常に後続車を意識しながらの走行を強いられます。
加えて、エンジン出力が限られているため、信号からの発進加速もスクーターに比べて緩やかです。
このため、交通の流れをリードすることが難しく、周囲の車両に気を遣う場面が多くなることが欠点として挙げられます。
操作性に関する欠点
前述の通り、自動遠心クラッチは慣れるまで時間がかかります。
特に低速ギアでのシフトダウンは、急激なエンジンブレーキがかかりやすく、車体が不安定になることもあります。
雨の日や滑りやすい路面では、この操作が転倒のリスクにつながる可能性も否定できません。
クラッチ操作による繊細な駆動力のコントロールができない点は、特にMTバイクに慣れたライダーにとっては大きな欠点と感じられる部分です。
これらの欠点を理解せず、単にデザインや燃費の良さだけで選んでしまうと、「思っていたのと違う」「運転が怖くて楽しめない」といった結果になりかねません。

独特な変速操作と遅い最高速

クロスカブ50の運転が「危ない」と感じられる最大の要因は、独特の変速操作と法定速度にあります。
これらを正しく理解することが、安全な運転への第一歩です。
クロスカブ50は、停止状態から前方のペダルを踏むことで1速に入り、順に2速、3速、4速へとシフトアップしていきます。
シフトダウンは後方のペダルを踏むことで行います。
このシーソー式のチェンジペダルは、一般的なMTバイクのリターン式とは操作が異なります。
特に注意したいのが、アクセルを戻さずにシフトチェンジを行うと、急激にギアが繋がり、意図しない急加速やウィリーにつながる危険性がある点です。
安全な変速のためには、「アクセルを戻す→シフトペダルを踏む→アクセルを開ける」という一連の動作をスムーズに行う必要があります。
また、最高速については、原付一種の法定速度である時速30kmを守らなければなりません。
エンジン性能的にはそれ以上の速度を出すことも可能ですが、公道では許されません。
この速度では幹線道路の流れに乗ることは難しく、絶えず後続車からの追い越しを受けることになります。
この速度差が、ライダーにプレッシャーを与え、焦りから操作ミスを誘発する危険性をはらんでいます。
危険なリミッターカットというカスタム

クロスカブ50のパワー不足を解消するために、「リミッターカット」というカスタムを検討する人がいます。
リミッターカットとは、エンジン回転数の上限を制御している装置(レブリミッター)を解除、あるいは設定回転数を引き上げる改造のことです。
市販のFIコントローラー(インジェクションコントローラー)などを使えば、比較的容易に回転数の上限を変更できます。
しかし、このリミッターカットは非常に危険な行為であり、多くのデメリットを伴います。
まず、エンジンに過大な負荷がかかり、寿命を著しく縮める原因となります。
最悪の場合、走行中にエンジンが焼き付いて停止し、重大な事故につながる恐れもあるのです。
さらに、スピードが出せるようになったとしても、車体やブレーキの性能はノーマルの速度域を前提に設計されています。
制動距離が伸びて思ったように止まれなくなったり、車体のバランスが崩れて不安定になったりするリスクが高まります。
そして最も重要な点は、リミッターカットによって法定速度を超えて走行することは、明確な法律違反であるということです。
速度超過で検挙されれば、罰則が科せられます。
安全面、法律面、そしてバイク本体へのダメージを考慮すると、リミッターカットは絶対に推奨できない危険なカスタムと言えます。
デザインはダサい?クロスカ-ブ50の人気色は?

クロスカブ50のデザインについては、「アウトドア感があってカッコいい」という意見と、「商用バイクのようでダサい」という意見に分かれることがあります。
これは個人の好みの問題が大きいため、一概にどちらが正しいということはありません。
レッグシールドを取り払い、アップハンドルやブロックパターンのタイヤを装備したスタイルは、従来のスーパーカブのイメージを覆すタフでアクティブな印象を与えます。
この遊び心のあるデザインこそが、クロスカブ50の大きな魅力であり、多くのファンを惹きつけている理由です。
一方で、スーパーカブの基本的な骨格を受け継いでいるため、機能性を重視した実用的なバイクという側面も持っています。
この点が、一部の人には「おしゃれではない」「ダサい」と映るのかもしれません。
そんなクロスカブ50の人気色ですが、中古市場の動向やSNSでの投稿を見ると、自然に溶け込むアースカラーが特に人気を集めているようです。
- マットアーマードグリーンメタリック
アウトドアスタイルにマッチする、つや消しのミリタリー風カラー。 - パールディープマットグレー
都会的で落ち着いた印象を与える、洗練されたカラー。 - くまモンバージョン
ブラックとレッドを基調とした、遊び心のある特別仕様車。
最終的にどのカラーを選ぶかは個人のセンス次第ですが、リセールバリュー(再販価値)を意識するのであれば、こうした定番の人気色を選んでおくのが無難な選択と言えるでしょう。
クロスカブ50は危ない?購入前に知るべきこと

- 知っておきたいクロスカブ50の長所
- 生産終了の噂と今後の見通し
- カブ50は乗れなくなる?という心配
- 新車と中古の価格と選び方のポイント
- 激安中古車に潜む整備不良のリスク
- 結論:クロスカブ50は本当に危ないのか
知っておきたいクロスカブ50の長所

ここまでクロスカブ50の短所や欠点に焦点を当ててきましたが、もちろんそれを補って余りある多くの長所が存在します。
最大の長所は、驚異的な燃費性能です。
ホンダの公式サイトによると、定地燃費値で94.0km/L(30km/h)、実際の走行に近いWMTCモード値でも69.4km/Lという非常に優れた数値を誇ります。
ガソリン価格が高騰する現代において、この経済性は大きな魅力です。
燃料タンク容量は4.3Lと十分で、一度の給油で長距離を走行できます。
次に、そのタフさと走破性の高さも長所として挙げられます。
少し太めのセミブロックタイヤと、しっかりとしたサスペンションにより、舗装路だけでなく、多少の未舗装路やキャンプ場の砂利道なども安心して走行可能です。
日常使いから週末のちょっとした冒険まで、幅広いシーンで活躍してくれます。
また、積載能力の高さも見逃せません。
標準装備の大きなリアキャリアは、大きな荷物を積んだり、リアボックスを取り付けたりするのに非常に便利です。
通勤・通学の荷物から、買い物、キャンプ道具まで、アイデア次第で様々なものを運ぶことができます。
そして、何よりも所有する喜びを与えてくれる個性的なデザインが、このバイク最大の長所と言えるかもしれません。
ゆっくりと景色を楽しみながら走る「トコトコ感」は、他のバイクでは味わえない特別な体験を提供してくれます。
生産終了の噂と今後の見通し

一時期、クロスカブ50を含む国内の50ccバイクが「生産終了になるのではないか」という噂が広まりました。
これは、2025年11月から適用される新しい排ガス規制(ユーロ5相当)が背景にあります。
この新しい規制は非常に厳しく、従来の50ccエンジンでクリアするのは技術的にもコスト的にも非常に困難とされています。
このため、多くのメーカーが現行の50ccモデルの生産を終了せざるを得ない状況に直面しているのです。
しかし、ホンダを含む国内バイクメーカーは、原付一種という日本独自のカテゴリーを維持するため、新たな規格作りを業界団体として働きかけています。
具体的には、110ccや125ccクラスのバイクの出力を抑制して、現在の原付一種(50cc)相当のパワーとすることで、新しい「原付」として位置づける動きが進んでいます。
このため、「クロスカブ50」という名称のモデルは現行の排ガス規制対応モデルで終了となる可能性が高いですが、「クロスカブ」というブランドが原付一種のカテゴリーから完全になくなるわけではないと考えられます。
将来的には、新しい規格に適合したモデルが登場することが期待されています。
カブ50は乗れなくなる?という心配

前述の通り、生産終了の噂が流れたことで、「今持っているカブ50や、これから中古で買うカブ50に将来乗れなくなるのでは?」と心配する声が聞かれます。
しかし、この心配は不要です。
法律や規制の変更は、基本的に「これから新たに生産・販売される車両」に対して適用されるものです。
すでに登録され、ナンバープレートが付いている車両に対して、後から「乗ってはいけない」という規制が課されることはありません。
したがって、現在所有しているクロスカブ50や、これから中古車で購入するクロスカブ50は、新しい排ガス規制が施行された後も、これまで通り公道を走行することが可能です。
もちろん、適切なメンテナンスを行い、保安基準に適合した状態を維持していることが前提です。
むしろ、現行モデルの生産が終了することで、その希少価値が高まる可能性も考えられます。
愛着のある一台を大切に乗り続けることで、その価値は時間とともに増していくかもしれません。
安心して、あなたのカブライフを楽しんでください。
新車と中古の価格と選び方のポイント

クロスカブ50を手に入れるには、新車で購入する方法と中古車で購入する方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、予算やバイクに対する考え方に合わせて選ぶことが大切です。
新車の選び方
ホンダの公式サイトによると、クロスカブ50の新車メーカー希望小売価格は308,000円(税込)、くまモンバージョンは319,000円(税込)です。
これに加えて、登録諸費用や自賠責保険料が必要になります。
新車の最大のメリットは、誰も乗っていない新品の状態から乗り始められる安心感と、メーカー保証が付いている点です。
故障のリスクが極めて低く、万が一トラブルが発生しても保証で対応してもらえるため、特にバイク初心者の方におすすめです。
中古車の選び方
中古車は、新車に比べて初期費用を抑えられるのが最大のメリットです。
価格は年式、走行距離、車両の状態によって大きく変動しますが、20万円台前半から探すことも可能です。
ただし、中古車は前のオーナーの使用状況やメンテナンス履歴が不明な場合も多く、購入には注意が必要です。
選ぶ際には、信頼できる販売店を選ぶことが大前提となります。
エンジン音は静かで異音がないか、ブレーキはしっかりと効くか、タイヤの溝は十分に残っているかなど、基本的な項目を自分の目で確認することが失敗しないためのポイントです。
| 項目 | 新車 | 中古車 |
|---|---|---|
| 価格 | 高い(約30万円〜) | 安い(20万円台前半〜) |
| 状態 | 最良、メーカー保証付き | 個体差が大きい、保証なしの場合も |
| メリット | 安心感が高い、故障リスクが低い | 初期費用を抑えられる |
| デメリット | 価格が高い | 状態の見極めが必要、故障リスクあり |
激安中古車に潜む整備不良のリスク

中古車の中でも、相場より著しく価格が安い「激安中古車」には特に注意が必要です。
価格が安いことには、必ず何らかの理由があります。
その多くは、車両の状態に問題を抱えているケースです。
激安中古車で最も懸念されるのが、整備不良によるリスクです。
例えば、エンジンオイルの交換が長期間行われていなかったり、ブレーキパッドが摩耗限界に達していたり、タイヤがひび割れていたりする可能性があります。
これらの整備不良は、走行中の突然の故障や事故に直結する非常に危険な状態です。
また、見た目では分からないフレームの歪みや、電気系統のトラブルを抱えていることもあります。
過去に事故を起こした車両を安く仕入れ、外装だけを綺麗にして販売している悪質なケースも存在します。
個人売買や、信頼性の低い販売店から激安中古車を購入することは、大きなリスクを伴います。
安さに惹かれて購入した結果、修理費用が高くつき、結局は新車や状態の良い中古車を買うよりも高くついてしまった、ということも珍しくありません。
安全にお金、そして命を守るためにも、激安中古車には手を出さないのが賢明な判断と言えるでしょう。

結論:クロスカブ50は本当に危ないのか

この記事の要点をまとめます。
- クロスカブ50は独特のギアチェンジ操作に慣れが必要
- 50ccゆえのパワー不足で坂道や合流は注意が求められる
- 法定速度30km/hと二段階右折のルール遵守が必須
- 車体が小さいため他車からの視認性を意識することが重要
- 正しい乗り方をすれば決して危険なバイクではない
- 驚異的な燃費性能と経済性の高さが長所
- 積載能力が高く日常使いからレジャーまで幅広く対応
- 個性的なデザインと所有する喜びを与えてくれる
- 新車は安心感が高いが価格も高い
- 中古車は安価だが車両状態の見極めが重要
- 激安中古車は整備不良のリスクが高いため避けるべき
- リミッターカットは危険で違法な改造
- 現行モデルが生産終了しても今後乗れなくなることはない
- 安全装備を整え定期的なメンテナンスを怠らないことが大切
- バイクの特性を理解し、自分の使い方に合うかどうかが判断基準となる
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