バイク用フルフェイスヘルメットのおすすめは?選び方と基準

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多数のフルフェイスヘルメットが並ぶ展示の前で、ライダーがヘルメット選びに迷う様子(バイク用フルフェイスヘルメットのおすすめ・選び方のイメージ)

バイクに乗る上でヘルメットは欠かせないアイテムですが、特にフルフェイスヘルメットは安全性が高いとされる一方で、種類が多くどれを選べばよいか迷ってしまうことも少なくありません。

おすすめのモデルを探して検索してみても、安い価格で手に入るコスパの良い製品から、機能性に優れた高級ブランドまで選択肢は多岐にわたります。

毎日の通勤で使うのか、週末のツーリングで使うのかによっても最適なものは変わってきますし、軽さやおしゃれなデザインを重視したいという方もいるでしょう。

また、自分に合うサイズ感やフィット感を見極めることも、快適なライディングには欠かせない要素といえます。

結論から整理すると、選び方の順番は「(1)法令上の表示・基準(PSC/SGなど)を満たす前提で候補を絞る →(2)用途に合う機能を選ぶ →(3)最後にフィット感で決める」が迷いにくいです。

価格やブランドは、この順番で候補が残った中から比較すると判断が速くなります。

ここでは、初めての方でも安心して選べるように、判断の基準となる情報を整理してご紹介します。

  • 法律で定められた安全規格と任意規格の違いについて理解できます
  • 予算や目的に合わせた素材や機能の選び方がわかります
  • 主要メーカーごとの特徴や強みを比較検討できます
  • サイズ選びや眼鏡対応など失敗しないためのチェックポイントがわかります
目次

バイクのフルフェイスヘルメットでおすすめの選び方と基準

多くの選択肢が漏斗に集約されるイメージ(バイク用フルフェイスヘルメットを用途と基準で絞り込む選び方)

ヘルメットを選ぶ際は、まず安全性を確保するための規格を確認し、その上で予算や用途に合った機能を持つモデルを絞り込んでいくのがスムーズです。

ここでは、カタログスペックだけでは分かりにくい選び方のポイントを解説します。

初心者必見の安全規格PSCとSGの重要性

ヘルメットの横にPSC・SGを想起させる記号が配置されたビジュアル(バイク用フルフェイスヘルメットの安全規格チェック)

ヘルメット選びにおいて最初に確認すべきなのは、その製品が日本の公道を走るための法的基準を満たしているかどうかという点です。

日本国内で乗車用ヘルメットとして販売するためには、消費生活用製品安全法に基づくPSCマークの取得が必須とされています。

経済産業省『PSCマークのない「乗車用ヘルメット」にご注意下さい』

このマークがないヘルメットは、装飾品や雑貨として扱われることが多く、公道での使用は認められないと理解しておく必要があります。

着用義務そのものは道路交通法側の制度であり、乗車用ヘルメットには「視野が十分とれる」「衝撃吸収性がある」「重量が2kg以下」などの基準が定められています。

e-Gov法令検索『道路交通法施行規則』

購入時点で迷いを減らすという意味では、少なくとも「国内で乗車用として販売できる表示(PSC)」「欠陥が原因の人身事故に関する制度(SG)」の有無を起点に絞り込む考え方が実務的です。

また、PSCマークとセットで語られることが多いのがSGマークです。

これは製品安全協会が定めた基準で、万が一製品の欠陥によって人身事故が発生した場合に、対人賠償の制度が適用される仕組みになっています。

一事故あたりの賠償金額上限は1億円とされています。

製品安全協会CPSA『SGマーク賠償制度とは』

なお、この制度は「製品の欠陥によるものと判断された場合」が前提であり、すべての事故で自動的に補償される性質ではない点は押さえておくと誤解が減ります。

インターネット通販などで極端に安価なヘルメットを見かけることがありますが、購入の際は必ずPSCマークとSGマークの有無を確認することをおすすめします。これらが付いていない並行輸入品などは、日本の安全基準や補償の対象外となる可能性があります。

さらに高い安全性を求める場合、JIS規格(日本産業規格)やSNELL規格といった任意の基準も目安になります。

JIS規格は衝撃吸収性やあご紐の強度など厳しいテストを行っており、多くの国内メーカー製フルフェイスヘルメットが取得しています。

一方、SNELL規格は世界でも特に厳しい基準の一つとして知られ、より過酷な事故状況を想定したテストをクリアした証といえます。

高速道路を頻繁に利用する方などは、こうした上位規格も参考にするとよいでしょう。

任意規格はモデルや仕様で取得状況が変わるため、購入前に商品ページやメーカーの仕様表で当該モデルの表示を確認するのが確実です。

安い価格でも安全なコスパ最強モデル

「安全なヘルメットは高い」というイメージを持たれることもありますが、必ずしも高額なモデルでなければ安全が確保できないわけではありません。

前述のPSCマークやSGマークを取得している製品であれば、国が定める最低限の技術基準はクリアしているといえます。

低価格帯のヘルメットの多くは、帽体(シェル)の素材にABS樹脂やポリカーボネートといった熱可塑性樹脂を使用している傾向があります。

これらの素材は大量生産に適しているため製造コストを抑えやすく、結果として製品価格も安くなるのが一般的です。

例えば、リード工業の製品やHJCのエントリーモデルなどは、1万円台から2万円台という価格帯でありながら必要な安全規格をクリアしており、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

ただし、これらの素材は強度を確保するためにシェルの厚みが増すことがあり、上位モデルに比べると重量が重くなる傾向が見られます。

短距離の通勤や通学での使用であれば気にならないことも多いですが、価格と重量のバランスをどう考えるかが選定のポイントになります。

あわせて、シールドの歪みや視界、ベンチレーション(換気)や内装の着脱可否など「毎日触る部分」を確認しておくと、価格差の理由が判断しやすくなります。

ツーリングで疲れない軽量モデルのメリット

長時間のツーリングを楽しむ場合、ヘルメットの重さは疲労感に直結する重要な要素です。

首や肩への負担を減らしたい方には、軽量な素材を使用したモデルが適しています。

軽量化を実現するために採用されることが多いのが、FRP(繊維強化プラスチック)やカーボンファイバーといった素材です。

これらは高い剛性と軽さを両立しやすい一方で、製造に手間がかかるため価格は高くなる傾向があります。

例えば、SHOEIやAraiといったメーカーの主力モデルでは、独自の複合積層技術を用いて軽さと強さを両立させています。

また、HJCの上位モデルやESTシリーズの一部のように、カーボン素材を使用することで首を振ったときの動作をスムーズにし、走行風による負担を軽減する設計のモデルも存在します。

ヘルメットの重量が数百グラム違うだけで、一日走った後の首の疲れ方は大きく異なるといわれています。予算に余裕がある場合は、素材の違いによる重量差にも注目してみるとよいでしょう。

重量だけでなく、重心(どこが重く感じるか)や、走行風でブレにくい形状かどうかでも体感疲労は変わります。

可能であれば同じ重量帯でも被り比べ、首を左右に振って「振り返りが重い/軽い」を確認すると相性が見えやすいです。

街乗りに映えるおしゃれなデザインの魅力

透明シールドのフルフェイスヘルメットを着用した人物の横顔(街乗りで映えるデザイン重視のバイク用フルフェイスヘルメット)

ヘルメットは身を守る装備であると同時に、ライダーの個性を表現するファッションアイテムとしての側面も持っています。

特に街乗りやネオクラシックバイクなどのスタイルには、レーシングタイプよりもクラシックなデザインのヘルメットが似合うと感じる方も多いでしょう。

近年人気を集めているのが、80年代の雰囲気を再現したようなレトロデザインのフルフェイスヘルメットです。

リード工業のRX-200Rのように、かつてのスタイルを現代の技術で復刻したモデルは、シンプルながらも存在感があります。

レトロ寄りの外観で街乗りに合わせやすく、フルフェイスとしての基本形を押さえた候補になりやすいです。

あえて丸みを帯びたフォルムや、ビンテージ感のあるカラーリングを採用したモデルも増えており、普段着感覚でバイクに乗りたい層から支持されています。

デザイン重視で選ぶ際も、安全規格の確認は忘れないようにしましょう。

見た目はレトロでも、中身は現代の安全基準を満たしているモデルを選ぶことが大切です。

失敗しないサイズ感とレディース対応のコツ

男女がヘルメットを横から着用してフィット感を比較するイメージ(フルフェイスヘルメットのサイズ選び・レディース対応)

ヘルメット選びで最も難しいとされるのがサイズ感です。

特にネット通販を利用する場合は試着ができないため、慎重に選ぶ必要があります。

頭の形は個人差が大きく、同じMサイズでもメーカーによってフィット感が異なることが一般的です。

海外ブランドのヘルメットは欧米人の頭の形(縦長)に合わせて設計されていることが多く、日本人が被るとこめかみ部分がきつく感じることがあるといわれています。

一方、国内メーカーや日本向けの正規品として販売されているモデルは、日本人の頭の形(丸型)に合わせた「アジアンフィット」や「ジャパンフィット」と呼ばれる内装になっていることが多いです。

また、女性ライダーの場合は、単にサイズを小さくするだけでなく、ファンデーションが付着しにくい内装素材や、小顔に見えるデザインなどを重視する傾向もあります。

レディースサイズを展開しているモデルや、チークパッド(頬のクッション)の厚みを調整できるモデルを選ぶと、より快適なフィット感を得やすくなります。

ネット購入で失敗しにくくするには、メジャーで頭囲(眉の少し上〜後頭部の一番出ている所)を測り、メーカーのサイズ表と突き合わせるのが基本です。

そのうえで、返品条件(未使用・試着のみの可否など)も購入前に確認すると、サイズ違いのリスクを現実的に下げられます。

  • 頭囲を測り、サイズ表で候補を決めた
  • 頬がしっかり当たり、頭頂部に強い痛みが出ない
  • 被った状態でヘルメットが左右に大きく回らない
  • あごひもを締めて前後に動かしても脱げそうにない
  • 眼鏡・サングラスを使うなら、実物で干渉を確認した
  • シールドの開閉がグローブ着用でも操作できる
  • 内装が外せる場合、洗濯や交換の可否を確認した

サイズが緩すぎると万が一の転倒時にヘルメットが脱げてしまうリスクがあり、逆にきつすぎると頭痛の原因になることがあります。可能であれば実店舗で試着し、プロのアドバイスを受けるのが理想的です。

人気バイク用フルフェイスヘルメットのおすすめモデル比較

街の背景とツーリング路の背景に、異なるフルフェイスヘルメットを並べた比較画像(用途別に選ぶバイク用フルフェイスヘルメット)

ここからは、実際に多くのライダーに選ばれている主要メーカーや、具体的な機能の違いについて比較していきます。

自分のライディングスタイルに合った機能がどれなのかを見極める参考にしてください。

主要メーカーごとの性能と特徴を徹底比較

ヘルメットを手に取って確認する人物の写真(主要メーカーのフルフェイスヘルメットを比較検討するイメージ)

日本のヘルメット市場には、それぞれ明確な個性を持ったメーカーが存在します。

代表的なメーカーの特徴を把握しておくと、自分好みのモデルが見つけやすくなります。

  • SHOEI(ショウエイ)
    プレミアムヘルメットの代表格とされ、特に空力特性(エアロダイナミクス)と快適性の追求に定評があります。風切り音を防ぐ静粛性の高さや、換気性能の良さは、ツーリングライダーから高く評価されています。
  • Arai(アライ)
    「かわす性能」を安全哲学の根幹に据えており、転倒時の衝撃を分散させるために丸く滑らかなシェル形状を貫いています。SNELL規格を多くのモデルでクリアするなど、安全性へのこだわりが強いメーカーといえます。
  • OGK Kabuto(オージーケーカブト)
    「必要な機能を、手の届く価格で」提供することに長けています。インナーサンシェードや空力デバイスなどを積極的に採用しつつ、コストパフォーマンスに優れたモデルを多く展開しており、幅広い層から人気があります。
  • HJC(エイチジェイシー)
    世界的なシェアを持つメーカーで、エントリーモデルからMotoGPで使用されるレーシングモデルまで幅広いラインナップを誇ります。近年はデザインや品質が向上しており、価格と性能のバランスが良いブランドとして認知されています。

メーカー選びでは、シールドや内装パーツが入手しやすいか、サイズ展開が合うかといった「使い続けやすさ」も差になりやすいです。

とくに内装の交換やシールドの買い足しを想定している場合は、購入前に純正パーツの供給状況を確認すると安心です。

眼鏡ライダーも痛くないメガネスリット機能

フルフェイスヘルメット内部に眼鏡フレームの位置を示したイメージ(メガネスリット・眼鏡対応のチェックポイント)

普段眼鏡をかけている方にとって、フルフェイスヘルメットと眼鏡の相性は切実な問題です。

ヘルメットを被った状態で眼鏡を差し込むと、ツルがこめかみに圧迫され、長時間走行していると痛みが生じることがあります。

こうした悩みを解消するために、多くのメーカーが「メガネスリット」や「眼鏡対応チークパッド」と呼ばれる機能を採用しています。

これは内装のスポンジ部分にあらかじめ眼鏡のツルを通すための溝や隙間を設けたもので、スムーズな着脱と圧迫感の軽減を実現します。

OGK KabutoやESTシリーズなどの多くのモデルで標準装備されていますが、購入前には仕様を確認することをおすすめします。

また、ヘルメット側だけでなく、眼鏡のフレーム選びも重要です。

弾力性のあるチタンフレームや、ツルが細くストレートな形状の眼鏡は、ヘルメット着用時でも変形や痛みが起きにくいといわれています。

メガネスリットがあっても、フレーム形状や顔幅によって当たり方は変わるため、可能なら普段使いの眼鏡を持参して試着するのが確実です。

通信機器も入るインカム対応モデルの利便性

ツーリング中に仲間と会話を楽しんだり、スマートフォンのナビ音声を聞いたりするために、インカム(通信機器)を利用するライダーが増えています。

これに伴い、ヘルメット側にもインカムを取り付けやすくするための工夫が求められるようになっています。

最近のモデルでは、耳元のスペースにスピーカーを収納するためのホール(くぼみ)が設けられているものが一般的です。

これにより、スピーカーが耳に当たって痛くなるのを防ぐことができます。

さらに、SHOEIの「GT-Air 3」のように、特定のインカムをヘルメット内部にスマートに収納できる専用設計を採用しているモデルも登場しています。

配線が露出せず、空力性能やデザインを損なわない点がメリットといえます。

SHOEI
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音声案内や音楽を使う場合は、周囲音の聞こえ方や音量設定によって安全性の体感が変わるため、装着後に「外の音がどれだけ入るか」も必ず確認しましょう。

長距離も快適な静音性の高いモデル

グローブをした手でシールド周りを操作するフルフェイスヘルメットのアップ(高速走行を想定した密閉性・快適性のイメージ)

高速道路を使って長距離を移動する場合、走行風による「ゴー」という風切り音(ノイズ)は、想像以上にライダーの体力を奪います。

静粛性の高いヘルメットを選ぶことは、疲れにくさに直結するといっても過言ではありません。

静音性を高めるためには、ヘルメットのシェル形状が空気をスムーズに流す設計になっているかどうかが重要です。

また、シールドの密閉性が高く隙間風が入らないことや、顎下からの風の巻き込みを防ぐ「チンカーテン」が装備されていることも効果的です。

SHOEIなどのプレミアムブランドでは、自社の風洞実験設備を用いて徹底的なノイズ対策を行っているとされ、静かな環境でのライディングを提供しています。

ただし静音性は、速度域やバイク側のスクリーン形状、ライディングポジションの影響も受けるため、ヘルメット単体での比較だけで決めにくい面もあります。

可能であれば近い車種・速度域でのレビュー傾向も参考にしつつ、最終的にはフィット感(隙間風が入りにくいか)で差が出る点を意識すると失敗が減ります。

よくある質問:フルフェイスヘルメット選び

PSCとSGは両方そろっている必要がありますか?

PSCは「乗車用として販売するための表示」で、SGは「欠陥が原因の人身事故に関する制度」が軸です。迷う場合は両方の表示がある製品を起点にすると、購入判断のリスクを下げやすいです。

ネットで買うとき、サイズ違いを減らすコツは?

頭囲を測ってサイズ表で絞ったうえで、頬の当たり方と脱げにくさを優先して判断します。返品条件(試着のみ可否など)を購入前に確認しておくと、選択肢が現実的になります。

眼鏡対応と書いてあれば必ず痛くなりませんか?

眼鏡対応は当たりを減らす工夫ですが、顔幅やフレーム形状で結果は変わります。可能なら普段の眼鏡を持参して試すのが確実です。

インカム対応モデルなら、どれでも取り付けは簡単ですか?

スピーカーホールの有無などで付けやすさは変わります。対応可否は機種ごとに差があるため、最終的にはヘルメット側の仕様とインカム側の取付方式を商品ページで確認してください。

自分に合うバイク用フルフェイスヘルメットのおすすめ

ツーリング中のライダーがフルフェイスヘルメットを着用して走行する写真(自分に合うバイク用フルフェイスヘルメット選びのイメージ)

最後に、これまでの情報を踏まえて、どのような基準で選ぶのがよいかまとめます。

まず、「絶対に失敗したくない」「安全性と快適性を最優先したい」という方は、SHOEIやAraiといった国内トップブランドのモデルを選ぶのが確実といえます。

価格は高めですが、長期間使用することを考えれば、その快適さと安心感は十分に価値があると考えられます。

次に、「機能も欲しいけれど予算も抑えたい」というコスパ重視の方には、OGK Kabutoの「KAMUI」シリーズや、HJCの「RPHA」シリーズなどが有力な候補になります。

ツーリングに必要な機能がバランスよく搭載されており、満足度の高い選択肢といえるでしょう。

そして、「街乗りメインで気軽に使いたい」「スタイルを重視したい」という方には、リード工業やESTシリーズなどのファッショナブルで手頃な価格のモデルが適しています。

最終的な判断は、ご自身の予算や主な用途、そして何より実際に被ってみたときのフィット感を大切にしてください。

安全で快適なヘルメットを選び、楽しいバイクライフを送れることを願っています。

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