ディオ110は後悔する?評判・欠点・比較から導く最終結論

ディオ110は後悔する?評判・欠点・比較から導く最終結論

ホンダのディオ110に興味があるけれど、「買ってから後悔したくない」と考えていませんか。

インターネットで検索すると、ディオ110の後悔に関する声や、壊れやすい、遅いといったネガティブな評判を目にすることがあります。

一方で、優れた燃費や多くのメリットを評価する声も少なくありません。

この記事では、ディオ110の購入を検討しているあなたが抱くであろう疑問や不安を解消するために、様々な情報を網羅的に解説します。

ベーシックモデルの口コミや違い、競合となるリード125との比較を通じて、ディオ110の本当の実力に迫ります。

不人気と言われる背景や、指摘される欠点、気になる最高速、耐久性、新車の値引き事情、さらにはカスタムの可能性まで、あらゆる角度から徹底的に検証します。

  • ディオ110が後悔されると言われる具体的な理由
  • 走行性能や燃費、耐久性などの客観的な評価
  • 競合車種との比較から見えてくるディオ110の立ち位置
  • 購入後に後悔しないための賢い選び方と付き合い方
目次

ディオ110で後悔?よくある評判を検証

ディオ110で後悔?よくある評判を検証

ディオ110の購入を検討する際、多くの方が気になるのがネガティブな評判です。

ここでは、インターネット上やバイクショップで語られることのある評判を一つひとつ検証していきます。

  • 遅いし壊れやすいという噂は本当か
  • 耐久性などの欠点を正直に解説
  • 不人気モデルと言われる理由とは
  • 競合のリード125比較でわかる実力
  • ベーシックの口コミと違いをチェック

遅いし壊れやすいという噂は本当か

遅いし壊れやすいという噂は本当か

ディオ110について調べると、「遅い」あるいは「壊れやすい」といった言葉を見かけることがあります。

これらの評判は、購入をためらわせる一因になるかもしれません。

まず、「遅い」という評価ですが、これはどのような状況を想定するかで変わってきます。

ディオ110の最高出力は8.7馬力であり、交通量の多い幹線道路や急な上り坂では、パワー不足を感じる場面があるのは事実です。

特に、よりパワフルな125ccスクーターから乗り換えた場合、加速感に物足りなさを感じる可能性があります。

しかし、主な用途が市街地の移動であれば、車の流れにスムーズに乗ることができ、必要十分な性能を持っていると考えられます。

次に「壊れやすい」という点についてです。

一部の口コミでは、初期モデルのホイールにエア漏れの不具合があったという報告が見られます。

ただし、これは全ての車両に当てはまるわけではなく、個体差やメンテナンス状況が大きく影響します。

エンジンには静粛性と燃費性能に定評のある「eSP」が採用されており、基本的な設計は堅牢です。

実際に警察車両として採用されている実績は、その信頼性の一つの証左と言えるでしょう。

したがって、用途を街乗りに限定すれば性能は十分であり、信頼性に関しても過度に心配する必要はないと判断できます。

耐久性などの欠点を正直に解説

耐久性などの欠点を正直に解説

ディオ110はコストパフォーマンスに優れたモデルですが、価格を実現するために割り切っている部分も存在します。

購入後に「こんなはずではなかった」とならないよう、事前に知っておくべき欠点をいくつか紹介します。

一つ目は、シートの硬さです。

通勤や通学など、30分程度の短距離移動では問題になりにくいですが、1時間を超えるような長距離走行ではお尻が痛くなるという声が多く聞かれます。

これは、シートのクッションが比較的硬めに設定されているためです。

対策としては、シートの上に敷くゲル内蔵の座布団(ゲルザブ)を利用することで、快適性を大幅に向上させることが可能です。

二つ目は、シート下の収納スペースが18Lと、やや小さいことです。

ジェットヘルメットは収納可能ですが、フルフェイスヘルメットや一部の大きめなジェットヘルメットは収まりません。

普段使いのヘルメットが入らない可能性も考慮しておく必要があります。

積載量を重視する場合は、リアキャリアにトップケースを増設するのが一般的な解決策となります。

三つ目は、ヘッドライトがハロゲンバルブであるため、LEDが主流の現代においては暗く感じられる点です。

街灯の少ない夜道を走る際には、視認性に不安を覚えるかもしれません。

これも、市販のLEDバルブに交換することで明るさを改善できます。

最後に、新車価格が安価な分、売却時の買取価格も低めになる傾向があります。

リセールバリューを重視する方にとっては、この点は欠点と感じられるでしょう。

不人気モデルと言われる理由とは

不人気モデルと言われる理由とは

ディオ110は「不人気」と評されることがありますが、これは必ずしも性能が低いことを意味するわけではありません。

むしろ、その立ち位置やコンセプトに理由があると考えられます。

大きな理由の一つに、同じホンダから上位モデルとして「PCX」がラインナップされていることが挙げられます。

PCXは、水冷エンジンによる力強い走りや先進的なデザイン、充実した装備で高い人気を誇ります。

ディオ110は、そのPCXとの価格差を明確にするため、装備をシンプルにし、実用性に特化したベーシックなスクーターとして位置づけられています。

そのため、趣味性やステータス性を求める層からは選ばれにくい傾向があるのです。

また、デザインが比較的オーソドックスで、モデルチェンジを重ねても外観の印象が大きく変わらない点も、派手さや目新しさを求めるユーザーには物足りなく映るかもしれません。

メディアでの取り上げられ方もPCXに比べると少なく、地味な印象を持たれがちなのも事実です。

しかし、これは裏を返せば、ディオ110が「日常の足」という役割に徹した、非常に堅実なモデルであることを示しています。

軽量で取り回しが良く、燃費にも優れ、価格も手頃であることから、通勤・通学や買い物といった日々の移動手段としては、非常に合理的で根強い需要を持つバイクなのです。

競合のリード125比較でわかる実力

競合のリード125比較でわかる実力

ディオ110を検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に挙がるのが、同じホンダの「リード125」です。

この2台を比較すると、ディオ110のキャラクターがより鮮明になります。

項目ホンダ ディオ110ホンダ リード125
エンジン形式空冷 4ストローク 単気筒水冷 4ストローク 単気筒
最高出力8.7PS/7500rpm11PS/8750rpm
車両重量96kg113kg
シート下容量18L37L
ホイールサイズ前後14インチ前12インチ / 後10インチ
特徴軽量、軽快、低燃費パワフル、大容量収納

表からわかるように、最も大きな違いはパワーと積載性です。

リード125は水冷エンジン「eSP+」を搭載し、ディオ110よりパワフルな走りを実現します。

また、シート下容量は37Lと圧倒的に大きく、多くのフルフェイスヘルメットを収納できる利便性があります。

一方、ディオ110の強みは、その軽さにあります。

車両重量は96kgとリード125より17kgも軽く、駐輪場での取り回しや押し歩きが非常に楽です。

また、前後14インチの大径ホイールは、小径ホイールのスクーターに比べて直進安定性が高く、多少の路面の凹凸にも安心して対応できます。

要するに、パワーと積載性を最優先するならリード125、軽快な取り回しと安定した乗り心地、そして車両価格の安さを重視するならディオ110が適していると言えます。

どちらが良いというわけではなく、自身の使い方に合ったモデルを選ぶことが大切です。

ベーシックの口コミと違いをチェック

ベーシックの口コミと違いをチェック

ディオ110には、標準モデルの他に、一部装備を簡略化して価格を抑えた「ディオ110・ベーシック」というグレードが存在します。

どちらを選ぶべきか悩む方のために、両者の違いと口コミでの評価を解説します。

標準モデルとベーシックの最も大きな違いは「スマートキー」の有無です。

標準モデルには、キーをポケットや鞄に入れたままでエンジンの始動が可能なスマートキーが装備されています。

一方、ベーシックは従来ながらの物理的なキーを鍵穴に挿して操作する方式です。

2021年モデルの場合、この装備の違いによる新車価格の差は約3,300円でした。

口コミを調べてみると、ベーシックモデルに対する評価は非常に好意的です。

多くのユーザーは、「数千円の価格差でスマートキーがなくなるだけなら、ベーシックで全く問題ない」「むしろ物理キーの方が紛失の心配が少なくて安心できる」といった意見を持っています。

もちろん、スマートキーの利便性を一度体験すると手放せないと感じる方もいます。

雨の日や荷物で両手がふさがっている際には、キーを取り出す手間が省けるメリットは大きいです。

以上のことから、選択の基準は「スマートキーの利便性に価格差以上の価値を感じるか」という点になります。

走行性能やその他の機能は全く同じであるため、予算や使い方に応じて、より自分に合ったグレードを選ぶと良いでしょう。

購入前に知りたいディオ110後悔しない知識

購入前に知りたいディオ110後悔しない知識

ディオ110のネガティブな側面に光を当ててきましたが、もちろん多くの優れた点も存在します。

ここでは、購入後に後悔しないために知っておくべきメリットや、より具体的な性能について解説します。

  • 知っておきたいメリットと優れた燃費
  • 実際の最高速はどのくらいなのか
  • 新車値引きと中古市場の価格動向
  • 最高速を求める人気カスタム方法
  • ディオ110で後悔しないための総括

知っておきたいメリットと優れた燃費

知っておきたいメリットと優れた燃費

ディオ110の欠点ばかりが注目されがちですが、価格以上のメリットが数多く存在することも事実です。

購入後に満足感を得るためにも、これらの長所をしっかりと把握しておくことが大切です。

最大のメリットは、96kgという車両重量がもたらす圧倒的な取り回しの良さです。

狭い駐輪場での出し入れや、ちょっとした方向転換も気負うことなく行えます。

この軽さは、運転中の軽快なハンドリングにも繋がり、市街地でのストップアンドゴーを非常に楽なものにしてくれます。

次に、前後14インチの大径ホイールによる走行安定性の高さが挙げられます。

一般的な原付二種スクーターが採用する10インチや12インチのホイールに比べ、路面のギャップや轍(わだち)の影響を受けにくく、落ち着いた乗り心地を提供します。

この安定感は、特にバイク初心者の方にとって大きな安心材料となるでしょう。

そして、経済性の高さはディオ110の最も優れた美点の一つです。

ホンダの低燃費エンジン「eSP」を搭載し、カタログ上のWMTCモード値では50km/Lを超える数値を記録します。

実際の走行でもコンスタントにリッター45km以上を期待でき、日々のガソリン代を大幅に節約することが可能です。

さらに、フラットなステップスルー形状のフロアは、足元に荷物を置きやすいという実用的な利便性をもたらします。

スーパーでの買い物袋やビジネスバッグなどを気軽に置けるのは、日常の使い勝手を大きく向上させるポイントです。

実際の最高速はどのくらいなのか

実際の最高速はどのくらいなのか

ディオ110の動力性能について、「遅い」という評価がある一方で、実際の最高速はどの程度なのでしょうか。

様々なユーザーレビューや試乗インプレッションを総合すると、平坦な道での最高速は、ライダーの体重や走行条件にもよりますが、おおむね時速90km前後が目安となるようです。

メーター読みで時速100kmに届くかどうか、というレベルに落ち着きます。

この性能は、法定速度が時速60kmの一般道においては、十分すぎるほどの余裕があることを意味します。

ただし、高速域での伸びやかさや、追い越し加速の鋭さは期待できません。

特に時速70kmを超えてからの加速は緩やかになるため、バイパスや自動車専用道路などで交通の流れを積極的にリードするような走り方は苦手です。

むしろ、周りの車の流れに合わせて巡航するのが、このバイクのキャラクターに合った走り方と言えます。

要するに、ディオ110の最高速性能は「公道で必要とされる速度域を十分にカバーしているが、それ以上のスポーツ性を求めるバイクではない」ということです。

通勤や通学、街乗りといった主な用途を考えれば、パワー不足でストレスを感じる場面は限定的であると考えられます。

新車値引きと中古市場の価格動向

新車値引きと中古市場の価格動向

ディオ110の購入を検討する上で、価格は重要な要素です。

新車と中古車、それぞれの価格動向について解説します。

新車の値引きに関しては、正直なところあまり大きな期待はできません。

その理由は、ディオ110が元々、車両本体価格を非常に低く設定している戦略的なモデルであるためです。

利益幅が小さい商品であることから、販売店としても大幅な値引きは難しいのが実情です。

もし値引きがあったとしても、数千円から1万円程度が一般的で、それよりもヘルメットやバイクカバーといった用品のサービスを提案されるケースが多いでしょう。

一方、中古市場に目を向けると、ディオ110は比較的手頃な価格で流通しています。

人気車種であるためタマ数が豊富で、年式や走行距離、車両の状態によって価格は様々ですが、自分の予算に合った一台を見つけやすい状況です。

ただし、中古車を選ぶ際には注意も必要です。

前述の通り、一部のモデルではホイールの不具合が報告されているため、可能であれば整備記録を確認したり、信頼できる販売店で購入したりすることをお勧めします。

また、個人売買などで安価な車両を見つけた場合でも、購入後のメンテナンス費用がかさむ可能性も考慮に入れておくべきです。

最高速を求める人気カスタム方法

最高速を求める人気カスタム方法

ノーマルの性能では物足りない、もう少し加速や最高速を向上させたい、と考える方もいるかもしれません。

ディオ110はカスタムパーツも流通しており、ある程度の性能向上は可能です。

手軽で効果的なのが、駆動系のカスタムです。

具体的には、プーリーやウェイトローラーといった部品を社外品に交換することで、変速のタイミングを調整し、発進加速や中間加速を鋭くすることができます。

ただし、セッティングによっては最高速が犠牲になったり、燃費が悪化したりすることもあるため、バランスを考えながら行うことが求められます。

マフラー交換も人気のカスタムですが、性能向上というよりは、見た目の変化や排気音の変更を楽しむドレスアップ要素が強いです。

性能が向上するマフラーもありますが、音量が大きくなりすぎないよう、規制に対応した製品を選ぶ必要があります。

より根本的なパワーアップとしてボアアップキットも存在しますが、排気量が変わるため登録の変更が必要になるほか、エンジン各部の耐久性にも影響を与えます。

費用と手間、リスクを考えると、手軽なカスタムとは言えません。

実際のところ、ディオ110のユーザーの多くは、性能向上よりも実用性を高めるカスタムを好む傾向にあります。

リアボックスの装着による積載量のアップや、グリップヒーター、スマートフォンのマウント設置、ヘッドライトのLED化などが、満足度の高い定番カスタムとして人気です。

ディオ110で後悔しないための総括

ディオ110で後悔しないための総括

この記事を通じて、ディオ110の様々な側面を検証してきました。

最後に、あなたがディオ110を選んで後悔しないために、重要なポイントをまとめます。

  • ディオ110は「遅い」のではなく「街乗りに最適化」されている
  • 急な上り坂やバイパスではパワー不足を感じる可能性がある
  • 長距離走行ではシートの硬さが後悔ポイントになり得る
  • 対策としてゲルザブなどの社外品シートクッションが有効
  • シート下の収納は18Lでフルフェイスヘルメットは入らない
  • 積載性が必要ならリアボックスの増設が前提となる
  • ヘッドライトはハロゲンで暗めだがLED化で改善可能
  • 壊れやすいという評価は限定的で基本設計は堅牢
  • 警察車両にも採用される信頼性を持つ
  • 14インチホイールによる走行安定性は大きなメリット
  • 96kgの軽量ボディは取り回しが非常に楽
  • リッター45km以上を期待できる優れた燃費性能は魅力
  • PCXやリード125と比較し自分の用途に合うか見極めることが大切
  • パワーや積載性より軽さと経済性を重視するならディオ110は良い選択肢
  • スマートキーの有無で選べるベーシックグレードも存在する

関連リンク

Dio110(ホンダ公式)

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